イギリス生活は不便でつらい?習慣から生活費や必需品をご紹介!

日本に住んでいたときに当たり前に感じていたことが実はそうではなかった、つまりイギリス生活の不便さを実感するケースって割と多いですよね。

特に電車やバスなどの公共交通機関。あとはコンビニがないこともけっこうツライですよね。

この記事では、そのあたりを踏まえてイギリス生活の習慣や生活必需品などについてご紹介しています。

イギリス生活における不便な点とは?

コンビニの不在による日常生活の困難

イギリスでは、日本のような24時間営業のコンビニがほとんど存在しません。このため、急に日用品や食品が必要になった場合、簡単に手に入らないことがあります。現地には「Tesco Express」や「Sainsbury’s Local」といった小型店舗があるものの、営業時間が限られているため、仕事や学校の帰りに立ち寄っても閉まっていることが少なくありません。また、これらの店舗では品揃えが日本のコンビニほど豊富ではなく、ときには複数の店舗を回らなければならない場合もあります。このような状況は日常生活の中で不便を感じる大きな要因といえるでしょう。

硬水問題とバスルーム事情

イギリスの水道水は「硬水」に分類され、日本の「軟水」と比べてミネラル分が多く含まれています。この硬水はヘアケアやスキンケアに影響を与えることがあり、髪の毛がパサついたり、肌が乾燥しやすくなったりすることもあります。また、バスルームでは硬水の影響で水垢が溜まりやすく、掃除が頻繁に必要となる場合があります。日本で使い慣れたシャワーヘッドや浄水器を持参することで、生活の質を向上させることが可能です。これらの対処法を検討することで、硬水問題とうまく付き合っていくことができるでしょう。

現地の公共交通機関の使いづらさ

イギリスの公共交通機関は整備されているように見えますが、実際には使いづらいと感じることも少なくありません。特にロンドン周辺では、地下鉄やバスが頻繁に運行されているものの遅延や運休が日常的に発生します。また、郊外や地方都市では交通の便が悪く、バスや電車の本数が非常に少ないため、移動に計画性が求められます。さらに、運賃も高めで、交通費が生活費に与える影響は大きいです。例えば、ロンドンの交通機関を利用する際には「Oysterカード」や事前購入の割引切符を活用することで、少しでも費用を抑える工夫が必要となります。

営業時間が短い店舗の影響

イギリスでは、多くの店舗やサービスの営業時間が日本と比べて非常に短いです。特に地方では日曜日に営業していない店舗も多く、平日でも夕方5〜6時頃に閉店することが一般的です。このため、仕事や学校が終わった後に買い物をする時間が確保できなかったり、不意の買い物に対応できなかったりといった不便を感じることがあります。また、コロナ禍の影響で一部店舗は営業時間をさらに短縮している場合もあります。このため、買い物や用事は事前に計画的に行うことが重要であり、生活習慣をイギリスの環境に合わせる工夫が求められます。

イギリスの生活費の実情とは?

食費:外食費と自炊費の違い

イギリス生活をする上で食費は非常に重要なポイントです。イギリスでは外食費が非常に高く、カジュアルなレストランでも一食あたり£15〜£20が一般的です。さらに飲み物を追加すると費用がかさみます。そのため、外食を続けると生活費の負担が大きくなりがちです。日本と比べるとコーヒーや朝食セットも高額で、紅茶や軽食で済ませるなど工夫が必要です。

一方で、自炊をする場合はスーパーマーケットでのコストを抑えられるため、節約が可能です。例えば、大型スーパーで購入する野菜や肉類は比較的安価で手に入り、1週間分の食材を約£40〜£60程度で揃えることができます。ただし、イギリスの食品は日本のものと形状や種類が異なるため、現地に慣れるまで戸惑うこともあるでしょう。慣れてくれば、自炊は健康的かつ経済的な選択肢になります。

住居費:ロンドンと地方都市の比較

イギリスの生活費の中で最大の割合を占めるのが住居費です。特にロンドンの家賃は非常に高く、例えば中心部(Zone 1・2)の1ベッドルームフラットでは月£1,500以上も珍しくありません。一方、地方都市ではこれよりも大幅に安く、£500〜£800ほどで住めることもあります。

ただし、地方都市では交通の便が悪く、日常の移動時間が長くなる可能性があります。ロンドンでは家賃が高い分、交通網が発達しているため、働き先や学校に通いやすいメリットがあります。したがって、住む場所を選ぶ際には、家賃だけでなく生活の利便性や通勤距離も考慮することが大切です。

交通費:日常の移動にかかるコスト

イギリスの公共交通機関は使いやすい反面、交通費が高額である点も特徴です。例えば、ロンドンでは地下鉄(Tube)やバスの利用が一般的ですが、Zone 1からZone 2間での往復に約£5〜£6を支払います。定期券を購入することでコストを抑えることも可能ですが、1ヶ月のオイスターカード(交通ICカード)のパスは数百ポンドするため、一回一回の計算よりも総額としての負担は大きくなります。

また、地方都市ではバスの利用が主流ですが、運賃が高い割に本数が少ないため、事前にルートを調べることが必要です。自家用車を所有する場合、駐車場代やガソリン費用も加わるため、交通費の計算には注意が必要です。

光熱費と通信費の負担感

イギリスでは光熱費や通信費の高さも問題となりがちです。特に寒い冬に暖房を使用する場合、電気代やガス代が跳ね上がります。平均的な家庭では月に£75〜£100ほどかかることが一般的で、物価上昇やコロナ禍以降のエネルギー価格の高騰がさらなる影響を及ぼしています。また、地域によってはカウンシル・タックス(地方税)の支払いも必要となるため、その範囲は年間で£1,000を超えることがあります。

通信費については、日本のプランに比べてやや高めです。WiFi契約には月£25〜£50が必要で、携帯電話のSIMプランもエリアやデータ容量によって料金が異なります。他にも、契約時に手数料が発生することもあるため、事前に料金体制をよく調べておくことをお勧めします。

イギリスで役立つ生活必需品まとめ

持参推奨アイテム:スキンケアや日用品

イギリスの気候は日本より乾燥しているため、敏感肌や乾燥肌の方はスキンケア製品を持参することをおすすめします。特に保湿クリームやフェイスマスクは欠かせません。現地で手に入る化粧品もありますが、日本製品特有の繊細な使い心地が恋しくなることが多いです。また、イギリスのビニール袋は薄くて割高なので、生ゴミ用の丈夫なビニール袋を日本から持参しておくと便利です。他にも、風邪の際に助かる熱さまシートや、意外と品揃えが乏しいガムテープなども持参しておくと役立ちます。

現地調達可能な日用品とその注意点

イギリスでは大抵の日用品を現地調達することが可能です。ただし、商品の質や価格について日本のものとは異なる点があるため注意が必要です。例えば、シャンプーやボディソープは香りが強いものが多く、日本のものに慣れている人には合わない場合があります。また、アレルギー専用商品など特定の要望に応えられる製品は限られているため、一部は日本から持参した方が安心です。なお、キッチン用品や掃除用具などは安価で購入できる店も多いので現地で揃えるのがおすすめです。

おすすめの家電製品や便利グッズ

イギリスでの生活を快適にするために、おすすめしたいのが変圧器対応の家電製品や便利グッズです。例えば、布団乾燥機は湿気の多い雨季にとても役立ちます。また、イギリスのコンセント形状に対応した海外変換プラグは必需品と言えます。USB-Aポート付きのタイプを選ぶと更に便利です。また、長めの充電ケーブル(約3m)も日本より安く手に入るので持参がおすすめです。

エコバッグや節約術の活用

イギリスではエコ意識が高いため、買い物の際にはエコバッグの持参が求められます。スーパーでは袋が有料のため、エコバッグを常に携帯していると余計な小さな費用を節約できます。また、地元のマーケットやアウトレットを活用することで日用品や食材を安価に購入することが可能です。さらに、市内を移動する際には徒歩や自転車を活用すれば交通費の節約にも繋がります。これらの工夫を取り入れることでイギリス生活のコスト負担を軽減できます。

イギリス特有の文化や習慣への適応

独自の生活リズムとその特徴

イギリスでは、他国と比べて独特の生活リズムが特徴的です。まず、朝食をしっかり摂る文化が根付いており、トーストやシリアル、時には本格的なフル・イングリッシュ・ブレックファストと呼ばれる朝食を楽しむことがあります。仕事や学校の開始時間も比較的早い一方、夕方になると仕事が終わり、パブでの社交の時間を持つ人が多く見られます。この夕方のリラックスタイムは、イギリスの「クローズドタイム」文化とも関連しており、店舗の営業時間も早く終了することから、仕事後にゆっくり買い物をするという習慣はあまりありません。日本と比べると、このリズムに慣れるには少し時間がかかるかもしれません。

宗教・祝日と日常生活への影響

イギリスではキリスト教が基盤となった文化的背景を持つため、宗教や祝日が人々の生活に深く関連しています。特にクリスマスやイースターは、祝日として多くの人が家庭や友人と過ごす重要な行事です。クリスマスにはほとんどの店舗が休業し、公共交通機関も運休するため計画的な準備が必要です。また、宗教的背景による影響は日常生活にも見られ、日曜の営業が短縮される店舗が多くあります。他にも、イギリスは多文化社会であるため、さまざまな宗教行事や祝日が地域によって祝われていることも特徴的です。

現地のマナーとコミュニケーション

イギリスでは礼儀を重んじる文化が浸透しており、日常会話でも「Please(お願いします)」や「Thank you(ありがとう)」といった言葉が頻繁に用いられます。公共の場ではお互いのプライバシーを尊重することが基本で、大声で話したり、列に割り込む行為は避けるべきです。また、会話を始める際には「How are you?(元気ですか?)」などの挨拶が重要とされ、これに対して簡単な返答をすることでスムーズにコミュニケーションが進みます。社交の場ではイギリス特有の「ティータイム」が文化的な一環として存在し、紅茶を飲みながら会話を楽しむ時間を持つこともあります。

水や電気資源の節約意識

イギリスでは、水や電気といった資源を節約する意識が根付いています。家庭では、歯磨き中に水を流しっぱなしにしない、シャワー時間を短縮する、使用していない部屋の電気を切るなど、環境への配慮が求められています。特にエネルギーコストが高騰している近年では、節約を励行する傾向がより顕著です。例えば、冬の暖房使用においては厚手の衣類を着用し、部屋全体を暖めるのではなく電気毛布を使う人も多いです。また、エコバッグの利用や食品廃棄物の削減など、日常生活における小さな行動も環境保護の観点から重視されています。

まとめ

イギリスでの生活は、日本と異なる習慣や環境に適応しなければならないため、不便や困難を感じる場面も少なくありません。しかし、しっかりと準備を整え、現地の生活様式を理解し工夫することで、快適な生活を送ることが可能です。例えば、コンビニの代替となるお店を見つけたり、硬水に対応したスキンケア用品を用意したりすることが役立ちます。また、交通費や光熱費などの生活費の負担感を軽減するために節約術を意識することも大切です。

イギリスの生活には、紅茶文化や独特の朝食メニュー、環境意識の高いライフスタイルといった日本とは異なる魅力もたくさんあります。ロンドンのような大都市から地方都市まで、それぞれの地域で異なる特色を体験できることも、イギリス生活の楽しみの一つと言えます。

この記事で紹介した情報や準備すべき持ち物を参考にしながら、新しい環境に対する不安を少しでも軽減し、イギリスでの生活を充実させていってください。たとえ不便に思うことがあっても、工夫と慣れによってその土地の魅力が見えてくる日がきっと訪れるはずです。

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