イギリスの生活費 は1ヶ月いくらかかる?1日の食費や平均家賃など

イギリス移住をするにあたって実際に生活費はいくらくらいかかるのか?非常に気になるところですよね。

1日あたりの食費や家賃など、1ヶ月で何にどのくらい必要なのかまとめてみました。

 

イギリスの生活費の基本構成

生活費に含まれる主な項目

イギリスでの生活費は、家賃、食費、光熱費、通信費、交通費、日用品費、娯楽費などで構成されます。特に「家賃」は生活費の大きな割合を占めます。ロンドンをはじめとする都市部では家賃が高く、フラットシェアや学生寮を利用することで費用を抑えることが可能です。「食費」に関しては、外食やテイクアウトの費用は高めですが、自炊をすることで大幅に節約できます。通信費や光熱費も基本的な支出項目であり、これらが生活費全体を押し上げることもあります。加えて、交通費や各種雑費も毎月の予算に含める必要があります。

首都ロンドンと地方都市の違い

イギリスでの生活費には、首都ロンドンと地方都市で大きな違いがあります。「家賃」において、ロンドンの物価は世界でもトップクラスで、1か月あたりの家賃相場は地方都市に比べて2倍近くになることがあります。例えば、ロンドンでの1ベッドルームのフラットは£1,000を超えることが一般的ですが、地方都市では£500~£700程度が相場です。また交通費もロンドンは高額になる傾向があり、移動手段による差も少なくありません。一方、地方都市では比較的安価な公共交通機関や自転車などの移動手段を利用しやすいため、「生活費」全体を抑えやすいです。物価の違いや人口密度、娯楽の選択肢なども、都市ごとの生活費に影響を与える要素です。

独身者と家族世帯での費用差

独身者と家族世帯では、イギリスでの生活費に大きな差が生じます。一人暮らしの場合、家賃や食費は比較的抑えられることが多いですが、全ての費用を一人で負担するため一定の出費が必要です。一方、家族世帯では住居の広さが必要となるため「平均家賃」が高くなる傾向があります。また、食費や光熱費も人数分増加するため負担が大きくなります。ただし、家族で生活する場合は光熱費の一部や通信費など、いくつかの項目でコストを分担できるため、1人あたりの負担が軽減されるケースもあります。どの形態で生活するかによって、1ヶ月あたりの費用相場が大きく異なる点に注意が必要です。

1ヶ月の家賃の相場と特徴

ロンドンの家賃事情

ロンドンはイギリスでもっとも家賃が高い地域として知られています。中心部の1ベッドルームフラットの月額家賃は、平均して約£1,500から£2,500(約22万5,000円~37万5,000円)と非常に高額です。さらに、電気代やガス代など光熱費が含まれていない物件も多い点に注意が必要です。また、フラットシェアを選んだ場合、一人当たりの家賃は£450~£850(約6万7,500円~12万7,500円)程度に収まることもあります。

ロンドンの生活費全体を抑えようとする場合、家賃は月の支出の大部分を占めるため、エリア選びや住まいのスタイルが鍵となります。市内中心部を避け、交通機関でアクセス可能な郊外エリアに目を向けることで、家賃を抑えることができます。

地方都市の家賃相場

ロンドンと比べて、イギリスの地方都市では家賃が大幅に安くなる傾向があります。例えば、マンチェスターやバーミンガムといった都市の1ベッドルームフラットの家賃相場は£600~£1,000(約9万円~15万円)程度です。郊外や小規模な都市になると、さらに安くなり、£400~£700(約6万円~10万円)程度に抑えられるケースもあります。

また、地方都市では学生や単身者向けのフラットシェアや学生寮の選択肢が充実しており、こうしたオプションを活用することで費用をさらに削減することが可能です。地方都市のほうが家賃だけでなく、生活費全般も安く抑えやすいため、予算に敏感な方には特におすすめです。

家賃を節約する方法

イギリスでの生活費を抑えるためには、家賃の節約が重要です。最も一般的な方法はフラットシェアです。ルームメイトと共同生活を送ることで、一人当たりの家賃が小さくなるだけでなく、光熱費やインターネット料金などの共通費用も分担できるため、結果的に全体の生活費が抑えられます。

また、学生であれば大学が提供する学生寮を検討するのも良いでしょう。これにより、近隣の生活環境が安定し、通学にも便利です。さらに、エリア選びも節約の鍵です。ロンドン市内中心部ではなく、交通アクセスが良い郊外エリアを選ぶことで、手頃な家賃で広めの住居を確保することができます。

また、物件探しの際には光熱費や水道代が家賃に含まれる物件を選ぶことで、別途の支出を抑えることが可能です。こうした工夫を取り入れることで、イギリスでの1ヶ月の生活費をより効率的に管理できます。

食費にかかる費用の目安

イギリスでの生活費を検討する際、食費は重要な要素の一つです。食費は生活スタイルや地域、選択する食事の内容によって大きく変わります。自炊を中心にするか、外食やテイクアウトを利用するかで費用感が異なるので、それぞれのケースを詳しく見ていきましょう。

自炊の場合の月間食費

自炊を中心とした場合、1ヶ月の食費は大きく節約できます。一人暮らしの場合、月間で約£120~£250(約18,000~37,500円)が一般的な相場と言えるでしょう。多くの人がスーパーマーケットで食材を購入するため、チェーン店(Tesco、Sainsbury's、Aldiなど)を上手く利用することが重要です。例えば、パスタ1袋が約£1、鶏胸肉が約£5/1kg程度で購入できます。また、まとめ買いや冷凍保存を活用することで更に費用を抑えることも可能です。

外食やテイクアウトの平均費用

外食やテイクアウトを頻繁に利用する場合、食費は大幅に上がります。レストランでの食事は1回あたり£10~£20(約1,500~3,000円)が一般的で、飲み物を頼むとさらに費用が増えるでしょう。ファストフードの場合は1回約£5~£10(約750~1,500円)程度なので比較的安価ですが、それでも自炊に比べると高くつきます。一方、テイクアウトやデリバリーも人気ですが、サービス料が加算されるため注意が必要です。

スーパーマーケットでの食品価格

イギリスのスーパーマーケットでは、商品によって価格帯が異なります。例えば、牛乳1リットルは約£1.50、卵6個入りは約£2、パン1斤は約£1.20といった価格が一般的です。オーガニック商品や有名ブランドの商品を購入するとさらに高価になりますが、プライベートブランドを選ぶことで節約が可能です。週に1回スーパーマーケットでまとめ買いをすることで、1週間の食費を約£40~£50(約6,000~7,500円)に抑えることができます。

その他の生活コスト

光熱費と通信費

イギリスでの光熱費と通信費は、生活費全体の中でも大きな割合を占める項目です。光熱費には電気代やガス代、水道代が含まれ、1か月あたりの費用の目安は£100~£150(約19,000~28,500円)ほどです。冬場の暖房利用が増える時期にはさらに高額になる場合があります。家賃に光熱費が込みの場合も多いため、物件選びの際に確認しましょう。

通信費に関しては、インターネットや携帯電話の契約が必要です。WiFi料金は月£20~£40(約3,800~7,600円)が一般的で、特にロンドンなどの都市部では高速回線も普及しています。一方、携帯電話の料金は月£10~£30(約1,900~5,700円)程度で、サブスクリプション契約やプリペイドを選ぶことができます。他の生活費と比べると、通信費は比較的抑えやすい出費です。

交通費の平均額と節約術

イギリスの交通費は都市や利用する交通機関によって異なりますが、ロンドンでは特に高額になる傾向があります。例えば、ロンドン地下鉄(Tube)の月間パスはゾーンごとに異なり、平均すると£140(約26,600円)程度かかります。一方、地方都市ではバスの移動が主流で、1か月あたり£50~£60(約9,500~11,400円)で済むこともあります。

交通費を節約するためには、月間パスの購入や学生向けの割引制度を利用するのが効果的です。また、都市間の移動には事前予約すれば割引が受けられる長距離バスや電車を活用するのがおすすめです。自転車を購入することで、交通費を大幅に節約する方法も根強い人気があります。

日用品や娯楽費

日用品や娯楽にかかる費用は個人のライフスタイルによって異なりますが、平均的には月£50~£100(約9,500~19,000円)程度が目安です。スーパーマーケットなどで購入する洗剤やトイレットペーパーなどの日用品は、日本と比べてもそれほど大差のない価格帯といえるでしょう。

娯楽費は映画館やスポーツ観戦、レストランでの食事やパブの利用などが含まれます。例えば映画のチケットは1枚£10~£15(約1,900~2,850円)、パブでのドリンク1杯は£5~£7(約950~1,330円)です。これらは都市部では価格が高くなる傾向がありますが、ディスカウントデーや割引パスの利用で節約することが可能です。

イギリスの生活費を管理するためには、これらの支出を計画的に管理しつつ楽しみを取り入れるバランスが重要です。一人暮らしでも家族世帯でも、日々の小さな工夫次第で支出を抑えることができます。

まとめ

イギリスでの生活費は、住む場所やライフスタイルによって大きく変わります。首都ロンドンは特に物価が高く、家賃や食費にかかる金額も地方都市と比べて高額ですが、自炊やフラットシェアの活用でコストを抑えることができます。一方、地方都市では比較的リーズナブルな相場の家賃や生活費で暮らすことが可能です。

一般的な生活費の目安として、1ヶ月に約15万円から20万円が必要といわれています。具体的には、家賃が5万円から20万円、食費が約15,000円から30,000円といった範囲内となることが多いです。それに加え、光熱費や通信費、交通費などを含めるとトータルの費用感がつかめます。

一人暮らしの場合は、比較的費用を抑えやすいですが、家族世帯ではさらに高い予算が必要になる可能性があります。節約するためには食費を自炊に切り替えたり、フラットシェアを利用したりする方法が効果的です。特にイギリスの生活費の中で最大の比重を占める家賃をどのように調整するかがポイントとなります。

イギリスでの生活を考える際は、1ヶ月の生活費の相場や実際の費用感をしっかりと調査し、自分のライフスタイルや予算に合わせて計画を立てることが大切です。正しい情報をもとに、充実したイギリス暮らしを楽しんでください。

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