憧れだったイギリス生活を実現してしばらく経ちました。もちろん充実した毎日を送っています。
でもですね、正直に言うと後悔している面も多々あるのです。
この記事では、イギリスに移住して後悔していることを5つ発表します。
ぜひ続きをご覧ください。
1. 言語の壁とイギリス特有の英語
標準英語とイギリス英語の違いに戸惑う
イギリス移住を考える際、まず最初に直面するのが英語の問題です。日本で学ぶ標準英語(アメリカ英語)とイギリス英語にはさまざまな違いがあるため、リスニングや発音において戸惑うことがあります。例えば、アクセントや単語のスペル違いなどで混乱する場面が多く、これが日常生活での課題となることも少なくありません。
会話のニュアンスが分からない日本人の悩み
イギリス人の会話には独特のユーモアや見え隠れするニュアンスが多く含まれています。そのため、イギリス移住後に「Yes」の裏にある曖昧な意味や遠回しな表現に戸惑う日本人も多いです。慣れるまでには時間がかかり、特に非直感的な言い回しは異文化理解の壁として感じられるでしょう。
伝わりづらい日本的コミュニケーション
日本では曖昧さが美徳とされますが、イギリスではそのスタイルが逆に誤解を招きます。例えば、遠慮や周囲への配慮を重視して意見を控えたりする日本人の特徴が、イギリス社会では「意見がない」と解釈されることがあります。このような文化的な違いにより、コミュニケーションの齟齬が生じてしまうケースも少なくありません。
アクセントの多様性との格闘
イギリスは地域によるアクセントの違いが非常に多く、都市ごとに話す英語のイントネーションや言葉遣いが変わります。ロンドン、マンチェスター、スコットランドなどでは、同じ英語であっても全く異なるアクセントが飛び交っており、慣れるためには長い時間が必要です。この多様性がイギリス生活を魅力的にする一方で、日本人ならではの課題とも言えます。
日常生活で感じる英語力不足
イギリス移住後、日常的な場面で英語力の不足を実感することがあります。例えば、医療機関や役所での手続き、電話やカスタマーサービスでのコミュニケーションには、想像以上に高度な英語能力が必要です。また、会話のスピードや専門用語に対応できないことで、ストレスや後悔を感じる移住者も少なくありません。特に日本人にとって母国語では補えない難しさは、人生の中でも大きな学びとなるでしょう。
2. 食文化と食生活のギャップ
イギリス料理のイメージと実際の味
「イギリス料理」と聞いて、多くの日本人は「おいしくない」というイメージを持つかもしれません。実際に移住後、この固定観念に共感してしまう瞬間が多くありました。イギリスの伝統的な料理は素材そのものを活かしたシンプルな調理法が特徴ですが、味付けが薄いことや料理のバリエーションの少なさに戸惑う日本人も少なくありません。ただし、近年ではミシュラン星を獲得する高級レストランや多国籍料理店も増え、全体的な食文化が改善されつつあります。
野菜の調理法や食文化の違い
イギリスでは、野菜を茹でるだけのシンプルな調理法が一般的であるため、日本のように煮物や炒め物といった繊細な味付けがなかなか見られません。このため、移住直後はどこか食卓の寂しさを感じることもあります。また、イギリスの食文化ではジャガイモや豆類が主食の一部として重視されることで、白米文化に慣れ親しんだ日本人にとっては新鮮ながらも違和感を覚えることがあります。
日本食が恋しくなる瞬間
慣れないイギリスの食事を続けていると、ふとした瞬間に無性に日本食が恋しくなることがあります。味噌汁の香りや、刺身、たいやきといった親しみのある食品を思い出すことも少なくありません。特に、日本特有の旨味や細やかな味付けに慣れ親しんだ日本人にとって、イギリス移住中の日本食の恋しさは非常に大きな課題と言えるでしょう。
スーパーでの買い物で感じる不便さ
イギリスのスーパーマーケットでは、日本の食材がほとんど手に入らないことが多いです。醤油や味噌、海苔などが置いてある店舗もありますが、在庫が限られていたり価格が高かったりするため、思わずためらってしまうことがあります。また、野菜の種類や質についても日本と異なり、日本で簡単に手に入る食材が現地ではあまり見かけられないこともしばしばです。
外食費用が高いイギリスの現実
イギリスでは外食費用が非常に高く、日本と比べて手軽に外食を楽しむことが難しいです。例えば、リーズナブルなレストランでも一度の食事で日本円に換算して数千円かかることが一般的です。このため、外食を日常の一部と考える日本人には経済的負担を感じることがあります。物価の高さも相まって、自炊のスキルを高める努力が必要となるのがイギリス移住での現実と言えるでしょう。
3. 住居環境にまつわる問題
家の築年数が古いことで起きるトラブル
イギリスの多くの住宅は歴史的な趣を残していますが、それが課題を生むことも少なくありません。築年数が古い住宅では、配管や電気設備が老朽化していることが多く、水漏れや断電といったトラブルに直面することが多いです。さらに、古い構造のため断熱性能が低く、特に冬場には室温を保つのが困難になります。これにより、住居環境にストレスを感じる日本人も少なくありません。
家探しの競争激化と選択肢の狭さ
現地で住居を探す際、賃貸市場の競争の激しさが日本人の悩みの種となります。イギリス、特にロンドンでは賃貸物件が「売り手市場」であり、条件の良い物件はすぐに埋まってしまいます。また、日本と異なり、リファレンスチェックや保証金の用意など煩雑な手続きが求められるため、スムーズに進まないことも。日本人の生活スタイルに適した物件が限られていることで、さらに選択肢が狭まるのも移住後に後悔する理由の一つです。
暖房費用や光熱費の高さ
イギリスでの生活において、光熱費用の高さは大きな課題です。冬の寒さを乗り越えるために暖房を使う頻度が増えるものの、そのコストは驚くほど高額になることがあります。特に築年数が古い家では暖房効率が悪いため、費用がかさむだけでなく、部屋全体が十分に暖まらないこともあります。これに驚きや後悔を感じる移住者も多くいるようです。
断熱性に乏しい家での冬の寒さ
イギリスの住宅では、断熱の重要性があまり考慮されていないケースが多いです。そのため、日中でも室内の気温が下がることがあり、本格的な冬を迎えると日本での生活にはない寒さに苦労するかもしれません。これにより、暖房に依存せざるを得ない状況になり、結果として生活費が増大する事態に陥ることもしばしばです。
家賃と給料のバランスの悪さ
イギリス、とりわけロンドンなど大都市では、家賃が非常に高額である一方、日本人の給料水準や現地での収入がそれに見合わない場合があります。この家賃と給料のバランスの悪さは、多くの移住者にとって深刻な課題です。理想的な住環境を確保しながら生活費を抑えるのは容易ではなく、人生設計に支障をきたしてしまう可能性も出てきます。
4. 社会的環境と人種的な壁
表面的なフレンドリーと本音の壁
イギリス移住を考える日本人にとって「フレンドリー」という印象を抱く方も多いですが、その背後にある本音とのギャップに戸惑うことがあります。イギリス人は初対面ではとても親切に接してくれますが、それが深い人間関係につながるわけではない場合があります。そのため、日常的な会話は楽しくても、心から信頼できる友人関係を築くのは簡単ではありません。この壁により、移住後「自分だけどこか浮いている」という感覚に悩むことも少なくありません。
やや残る人種差別的な意識
多文化共生が進んでいるイギリスですが、それでもまだ一部の人々の間には人種差別的な意識が残っていることがあります。日本人であることから直接的な差別を受ける機会は少ないものの、「アジア人」としてのステレオタイプに基づいた軽視や固定観念に晒されることもあります。たとえば、仕事の場面や社交の場で肌で感じることがあり、それがイギリス移住後の後悔や「生活が思ったよりも厳しい」と感じる理由の一つになることもあります。
イギリスで暮らす外国人ならではの孤独感
日本とイギリスの文化や価値観の違いは大きく、移住後に孤独を感じることは避けられないといえるでしょう。また、イギリスでは地域ごとに独自のコミュニティがある場合が多く、新参者には壁を感じやすい傾向があります。特に「イギリスの中で外国人であること」を自覚せざるを得ない場面に直面すると、孤独感がさらに強まります。これは、日本人ならではの礼儀や控えめな性格が、時としてイギリスでは「引っ込み思案」と受け取られることも要因です。
文化的ジェスチャーや習慣の違い
日常生活で感じる文化の違いも課題の一つです。例えば、イギリスでは感謝や謝罪の表現が豊富ですが、それらが日本人の表現スタイルと異なるため、戸惑うことがあります。また、イギリス特有のユーモアや皮肉を含む会話や、独特なジェスチャーが理解しにくいと感じる日本人も少なくありません。これが原因で、コミュニケーションに苦労し、気疲れを感じることが多いのも事実です。
コミュニティに溶け込む難しさ
イギリスの地域社会においては、地元コミュニティとの関係性を築くのに時間がかかります。特に日本人のように控えめな態度で接する場合、積極的に話しかけたり自分を表現することが求められるイギリスでは、「輪に入れてもらえない」と感じる状況もあります。大都市ではある程度多様性が進んでいますが、それでもコミュニティの中での一体感を得るには、現地の文化や習慣を深く理解し、自分から踏み出す努力が必要です。この点で、移住後に困惑し後悔を感じることも少なくないでしょう。
5. 気候と環境的な課題
長い冬と日照時間の短さ
イギリス移住を考える際、多くの日本人が見落としがちなのが気候の違いです。特に冬は日照時間が非常に短く、午後4時には既に日が沈む季節があります。このような暗さが続く環境は、生活リズムにも影響を及ぼしやすく、「気分がどんよりする」「活力が湧かない」といった状態に陥る人も少なくありません。日本の四季に慣れている人にとって、この長い冬は精神的な課題となる場合が多いです。
雨が多く憂鬱になりがちな日々
イギリスといえば、一年を通じて雨が多いことで知られています。特に、移住直後の日本人にはこの天候が大きな試練となることがあります。毎日傘を持ち歩く生活や曇り空が続く日々は、気分の落ち込みを感じる理由の一つと言えるでしょう。さらに、天気が良い日を期待しても突然雨が降ることが多く、このような不安定な気候によって計画が乱されることも珍しくありません。
都市部での自然不足の実感
日本の都会とは異なり、イギリスでは都市部で自然を感じられる場所は限られています。例えば、ロンドンやマンチェスターといった主要都市では公園や広場がありますが、基本的にコンクリートや建物が立ち並ぶ景色が主流です。これは特に自然に癒しを求める日本人にとって、ストレスを感じるポイントとなることも少なくありません。自然のアクセスが難しいことに気付き、田舎に住みたいと思う人がいる一方、生活の利便性を考えると都市から離れにくい現実があります。
換気と冷暖房の問題
イギリスの家は築年数の古さもあいまって、換気システムや冷暖房の性能が日本に比べて劣ると感じることが多いです。特に冬場には室内が寒く、暖房をつけても断熱性が低い家ではなかなか部屋が暖まらず、生活が不便に感じることがあります。また、夏場にはエアコンの設置が一般的でないため、暑さに対応するのも一苦労です。換気不足から生じる湿気やカビの発生も、移住生活を続ける中で悩みの種となることが多い課題です。
健康への影響を感じる環境要因
イギリスの気候や住環境の問題が健康に影響を与えることもあります。日照時間の短さや雨続きの天候から、気分障害やビタミンD不足といった症状に悩まされる人が増える傾向にあります。また、断熱性の低い住居では冬場の寒さが体調不良を引き起こすこともあるため、慣れない環境で健康管理に注意を払う必要があります。生活の中でこれらの課題に直面するたびに、「日本の快適な住環境が恋しい」と感じる移住者も多いです。